小学校、中学校、高校の各年代でプログラミング教育が必修化され、プログラミングを学ぶ重要性が高まっています。
プログラミング教育で必ず出てくる言葉が、「プログラミング的思考」です。新学習指導要領の教育目的にも、「プログラミング的思考を養うこと」と記載されています。
「プログラミング的思考」の意味が、よく分からない保護者の方も、多いのではないでしょうか?
本記事では、
「プログラミング的思考って、どういう意味?」
「なぜ、今プログラミング的思考が必要なの?」
「学ぶことで、何に役立つの?」
といった、疑問にお答えいたします。
分かり易く、「プログラミング的思考」を解説しますので、是非ご覧になって理解を深めてくださいね。
プログラミング的思考とは
プログラミング的思考を一言でいいますと、「論理立てて物事を考える力」です。
文部科学省が公表している、「小学校プログラミング教育の在り方」には、プログラミング的思考について、以下のように記載されています。
「プログラミング的思考とは」
自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組み合わせが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力。
分り易く言うと、
“「こうしたい!」と、自分の望む結果を実現するため、「何」を「どのような順番」で「組み合わせれば良いか」を考える力”と、理解頂けたらと思います。
例えば、コンピュータで自分の望む動作を実現するには、以下の様な手順で行います。
① コンピュータに処理させる目的を決める
② 目的を実現するための、動作手順や組み合わせを考える
③ プログラムを書いて実行する
④ エラーが起きたら問題を特定し、原因を考える
⑤ 考えた問題原因をもとに、プログラムを修正する
このように、「必要な動きを分解」して、「どのように組み合わせると実現できるのか」を論理的に考える思考が、プログラミング的思考です。
プログラミングを学ぶ過程で得られる、「考える力 = プログラミング的思考」を育成することが、プログラミング教育の目的となります。
プログラミング的思考が必要な理由
ではなぜ、プログラミング教育が必修化され、「プログラミング的思考を養うこと」が求められるのでしょうか?
その理由として、以下の点が挙げられます。
(1) 世の中がデジタル社会となり、「情報を使いこなすスキル」が求められる
(2) 社会環境の変化が速く、「知らない問題を解決する力」が必要になる
<デジタル社会への対応>
世の中のデジタル化や、情報を使いこなすスキルの必要性は、皆さんも感じているのではないでしょうか?
今の時代は、「第4次産業革命」と呼ばれており、IoTやAI(人工知能)などの進化で、社会や教育が大きく変化しています。
※IoTはInternet of Thingsの略称。「モノのインターネット」と呼ばれ、あらゆるモノがインターネットに繋がること。日本政府はIoTの普及を目指している。
英国オックスフォード大学のマイケル・オズボーン准教授は、2013年に発表した論文で、「米国において10~20年内に、労働人口の47%が機械(AI)に代替可能」と見解を示し、世界中で大きな話題となりました。
「この見解は大げさ過ぎる!」の意見もありますが、AIによる単純労働の代替は、進むとみられています。このような時代背景を踏まえ、プログラミング的思考をベースとした、「情報技術を使いこなすスキル」の重要性が高まっています。
<問題解決力の重要性>
変化が速い現代社会では、「決まった問題を素早く解く力」以上に、「問題原因を突き止め、解決する手順を示す力」が求められます。
子どもたちの未来は先行きが不透明で、今後どのような問題が出てくるのか、想像がつきません。だからこそ、「知らない問題が出てきた時に、論理的に考え答えを導き出す力」が必要になります。
時代や環境が変わったとしても、本質を捉え論理的に物事を考えることができれば、どんな時代にもついていくことができます。
このような理由から、プログラミング的思考を学ぶことが、重要視されています。
プログラミング的思考が役立つこと
今までご紹介した内容で、「プログラミング的思考」は、「論理的に物事を考える力」と、ご理解頂けたと思います。
お気づきの方もいると思いますが、この「考える力」は、社会に出て様々な場面で活用することができます。将来どんな職業に就くとしても、普遍的に役立つ力です。
例えば、皆さんのお子様が、
「僕(私)は、〇〇を実現したいと思っている」
「実現するには、このような問題があると思う」
「だから、この手順で実行してみる」
「問題が起きたけど原因はこれだから、こういう風に見直してみる」
と、お父様、お母様に向かって説明してくれたら、大変頼もしく感じませんか?
論理立てて考え、分かりやすく人に伝える力は、周囲から信頼を得ることができます。
プログラミング的思考を磨くことは、「思考の基盤」を作ることにつながります。デジタル社会を生きていく上での、基礎を作ることにつながるのです。
まとめ
いかがだったでしょうか。プログラミング的思考の理解は、深まりましたか?
これまでの学校教育は、暗記力や計算力が求められる一方で、論理的思考力はあまり重視されていませんでした。
時代や環境の変化により、プログラミング的思考の重要性が高まっています。
保護者の方が、大切なお子さまに身につけさせたい力は、なにより「社会を生き抜く力」ではないでしょうか。
幼少期や学生時代から、社会を生き抜く力の素養や下地を養うことは、大変意義あることと思います。
文京区春日のD-SCHOOL文京春日教室では、マイクラを使ったプログラミング学習で、年齢に応じて、楽しくプログラミングを学べるコース、「マイクラッチ」を用意しております。
マイクラッチコースでは、「プログラミング的思考が楽しく自然に身につく」カリュキュラムとなっており、小さなお子様にも大変おすすめです。
マインクラフトを利用した マイクラッチコース 低学年から始められる マイクラッチJrコース
詳しくはこちらをご確認ください。
本記事をご覧頂き、ありがとうございました。興味が沸いた方は、こちらの記事もご覧になって下さいね。
Comments